中国の大学専科から日本の大学への編入や
大学院進学にも有利
留学生別科の特徴は、大学や大学院への進学を目的とした日本語教育が展開されているところだ。留学生別科を設置している大学の中には、留学生別科で1年間、もしくは2年間学んだ後に、大学2年次や3年次への編入を認めているところもある。このような大学では、中国の大学専科の卒業生に対しても、1年間、留学生別科で学べば、修了後に大学2年次、3年次への編入を認めているところが多い。中国の大学専科を卒業後に再度、日本の大学1年次から学び直す必要がなくなるので、大学専科の卒業生にとっては留学生別科を経由して大学2年次、3年次への編入は、魅力のある留学ルートといえるだろう。
また、留学生別科で学んだ後に、2年次、3年次への編入ではなく、大学院への進学を認めてくれる大学もある。もちろん中国の大学専科の卒業生に対しても、留学生別科修了後に大学院進学を認めているところもある。ただし、この場合には、多くの大学が大学院入学のための特別試験に合格することを条件としているようだ。
中国の大学専科の卒業生が、日本の大学に編入したり大学院に入学したりするのは現実的にはさまざまな困難がある。しかし、留学生別科で学ぶことで中国の大学専科の卒業生であっても大学への編入や大学院への進学の可能性が広がるのだ。
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