|
別科に入るには
編入学・進学などに有利 学部生との交流で日本文化にも触れられる
大学に併設されているため進学に有利なことも留学生別科の魅力だ。留学生別科を修了後に設置大学の学部や大学院に進学を希望する場合、大学によっては推薦制度があるなど、進学に有利な特別措置がとられている。もちろん、他の大学や大学院に進学することもできるし、本国で日本の短期大学にあたる学歴を有した学生の場合などでは、留学生別科の修了後に学部の2年次や3年次に編入することもできる。レベルの高い日本語教育を受けられ、その後に進学、編入と進路を柔軟に決められる。それが留学生別科で学ぶメリットといえるだろう。
その他にも、大学に併設されていることで、大学の図書館やパソコンルームなどのIT設備、学生食堂、学生寮などの各種設備を設置大学の学部生と同じように利用でき、大学の学部生と交流できることも留学生別科の魅力の1つである。たとえば、華道や茶道など伝統的な日本文化のサークルに参加したり、七夕などの伝統的な祭りを楽しんだり、学部生と一緒に課外活動に参加するなどして、日本の留学生活を楽しめるほか日本文化にも幅広く触れることができる。 |
|
留学生別科の選抜は「書類選考」 12年間の学校教育の修了が条件 |
留学生別科は、大学や大学院進学を目指す留学生に日本語と進学のための予備教育を行う機関である。そのため、留学生別科の中には、筆記試験や論文などの試験を実施せずに、書類選考で学生を選抜しているところもある。
留学生別科に出願する際に注意すべきことは、出願資格として本国において12 年間の学校教育(小学・中学・高校)を修了していることを規定していることだ。自国の教育事情で年数が不足している場合は、準備教育課程を持つ教育機関やその国の高等教育機関(大学等)に在学し、それを加算し、通算して12 年以上の条件を充たすなどの方法で対応する。また、日本語能力の3級以上(一部の留学生別科では4級)が求められる。
入学願書を受理した大学の留学生別科では、書類審査後に、合格か不合格の決定を通知する。出願から合格、入学までの詳細な手続きは各大学によって異なるため、自分が受験する留学生別科の設置大学に確認する必要がある。 |
|
|
|