アメーバー式交流で大学の魅力を発信
北京事務所では、このようにして集められた情報をもとに関連のある大学や研究機関を訪問し、常にアメーバー式にコネクションを広げてきた。「例えば、ある先生が研究目的で中国の大学に訪問することになり、アテンドのため北京事務所スタッフも同行します。スタッフがいることで研究以外にも様々な情報交換ができるようになり、スタッフはその情報を持ち帰り、必要としている関係者に提供する。そういった多角的な情報交換が可能となり新たな交流に発展させるのです」(北京事務所)。そういった中から、「短期研修」や「スポーツ・文化交流」、「共同シンポジウム」などの大学独自の取り組みが生まれたという。
「短期研修」を例に取ると、「大東文化を知ってもらいたい」という北京事務所の思惑と「留学は無理だけど日本の文化を経験させたい」という中国の大学の要望で生まれた交流だ。ユニークなところは、参加学生が北京事務所のコネクションがある複数の大学にまたがることだ。参加学生は基本的に実費を要するが、「団体旅行より安い」にも係わらず、企画は授業や部活体験など大東文化大学の学生生活を体験できると共に企業見学や観光、伝統体験から日本人の幅広い世代まで交流できるプログラムになっている。「訪問した中国の大学からの意見や本学の要望、北京事務所の目的を融合させると自然にできた感じですね。もちろん、実行するにあたってはいろいろな困難がありましたが、それぞれの要望が噛み合えばいけると思いました。短期研修を通して大東文化大学を知ってもらい、母国に帰った学生達が大東文化の宣伝塔になってもらえれば大学のブランド力は更に高まると思います」(北京事務所)というように通常業務のみならずに、アメーバー式で魅力を発信させていくようだ。 |