中国内での知名度向上に向けて学内情報整理に注力
1923年に創設された大東文化大学は、8学部19学科8研究科を有する文科系総合大学である。学生数は学部・大学院合計で約1万3500人、そのうち約680人が海外からの留学生である。とりわけ中国からの留学生数は約560人と、じつに留学生全体の約80%以上を占めている。
大東文化大学が中国・北京に事務所を開設したのは2007年のことである。まず、北京事務所を拠点に、「中国での大東文化大学の知名度向上を目的として」(北京事務所)北京事務所が積極的に取組んだのが、学内における海外コネクション情報の整理である。大東文化大学は、清華大学、北京外国語大学、上海師範大学、中山大学、復旦大学など中国内に18の大学や研究機関と協定を締結しているが、このような大学全体のつながり以外にも教授や、卒業生などが中国教育機関と個々のつながりをもっている。「基本的な業務に加えて、学内で点在している情報を北京事務所という器にストックすることで、内外に必要とされているところに必要な情報を届かせる役割を担うことができます。そこから新たな交流に発展させることが大学の知名度を向上させるのにつながると思いました」(北京事務所)というように設立初期段階においては、学内の情報整理に努めたという。 |