不況下でも高い就職率
大学・短大よりも高い就職率 不況下でも安定した就職が可能
就職率の高さも専門学校の大きな魅力だ。文部科学省が実施した2008年度の学校基本調査によると、大学卒業者の就職率(就職者÷卒業者)が69.9%、短大卒業者が72.0%だったのに対し、専門学校卒業者は80.9%にも達している。バブル経済が崩壊した1998年以降、大学・短期大学の就職率が50%台に低迷した時期でも、専門学校の就職率は80%前後で推移していた。大学や短大の就職率が経済状況に大きく左右されるのに比べて、専門学校は常に80%近い高い就職率を維持しているのだ。
大学、短期大学と比べて10%以上も就職率が高い理由はどこにあるのだろうか。東専各協会の事務局長・有我明則氏は「授業内容と教師陣が大学や短大と大きく異なる」と指摘する。「専門学校の授業内容は、職業で必要とされる専門知識や技術、資格の習得を目的としています。教師陣も大学や短大のように学者や研究者ではなく、その職業分野で活躍してきた人や現役で活躍している人が教壇に立つ。卒業後に、その職業分野で活躍できる人材の育成を目的とした教育が実践されているのです」。 |