CHSI日本では9月27日(火)、28日(水)の2日間にわたり、中国江蘇省無鍚で現地説明会を開催した。会場は27日が無鍚職業技術学院、翌28日が無鍚商業職業技術学院と、2校とも日本の短大に当たる専科大学だ。日本からは東京三立学院、西東京国際教育学院、Sun-A国際学院大江戸校など3校の日本語学校が参加した。
そもそもこの説明会は、従来から開催されている大規模な留学フェアに飽き足らなくなったり、学生募集効果に疑問を抱き始めた日本の教育機関の声を受けてCHSI日本が企画したもの。日中双方の参加校を絞り込むことで、「広く浅く」型の大規模フェアではなく「狭くても深く」来場者にアピールするようなマン・ツー・マンに近い説明会を目指そうと開催されたものだ。
27日の説明会は午後2時に開会。その時間帯に授業が行われない収容人員120人の教室に、無鍚職業技術学院の日本語学部の学生を中心に約70名が集まった。会場で実施したアンケート調査によれば、彼らの7割が3年生で、全員が日本留学を希望し、6割近くが日本語能力N2だだ。
早速、CHSI日本の総代表、庚欣の挨拶に続き、持ち時間15分で各校がプレゼンテーションを行った。たまたまプレゼンテーターが全員中国人だったこともあり、通訳不要で至ってスムースに進行。プレゼンの後、各校担当者は同じ会場内に設けられた個別面談ブースに陣取り、一人一人の学生たちの相談を受けた。それぞれのブースでは5、6名の学生が順番を待っていたが、その列がなくなった午後4時、2時間の説明会は終了した。
無事説明会を終え、夜は先方の国際交流部門の責任者や日本語学部長をはじめとする先生方からの招待を受けての夕食会。庚欣総代表ほか参加3校のプレゼンテーターも加わり、相互に親交を深めた。
翌28日の無鍚商業職業技術学院の説明会は開催が予定より1時間遅れの2時半からとなったものの、参加者は日本語学部の学生約60名の他に他学部の学生150人ほどが加わり、前日以上に活況を呈した。
参加した学生は、自分の行く学校を自分の目で見、自分の耳で聞いて、自分で選べるという点で安心できると語り、日本の学校側も生徒を取り巻く環境、生徒を指導する教員や留学担当者の人と成りを知った上で募集活動ができるという点で安心感があるという声が聞かれた。
CHSI日本では今後もこうしたマン・ツー・マン型の説明会を定期的に開催していく。第2回は11月初頭、今回と同じ無鍚開催で現在準備を進めており、確定次第関係各校にアナウンスする予定だ。