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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区)では、日本全国の全日制高等学校の進路指導主事1,208人に対して、3年後の各校における高校生の進路希望についてのアンケートを行い、その集計結果を発表した。
それによれば、大学への進学希望について「上昇する」の42.5%が「低下する」の8.9%を大幅に上回った。進学先としては、県内外の国公立大学、私立大学、女子大、海外の大学のうち、「県内の国公立大学」への進学志望が上昇する見通しとする回答が43.2%と最も多く、逆に「海外の大学」は「低下する」の13.5%が「上昇する」の3.7%を
上回った。
学費が安く自宅からも近い国公立大学への進学熱が高まり、逆に留学熱は下がるということのようだ。大学への進学希望が上昇するとしている根拠については、大学入学が易しくなり逆に高卒での就職が難しくなっていること、経済低迷時に就職を有利にしようと高学歴を目指すから、以前は短大や専門学校が行っていた教育を4年制大学が行い始めているから、などとしている。
3年後に進学希望が増えると考えられる大学の分野については下表のとおりだが、看護、医療、福祉関係が上位に入っているのが目を引く。このアンケートの調査期間は昨2010年の10月なので、東日本大震災を経た今の時点で再調査すればこの傾向はさらに強まるかもしれない。 |
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3年後に進学希望率が上昇すると考えられる大学の分野 |
順位 |
分野 |
% |
1 |
看護 |
45.4% |
2 |
医療・保険・衛星 |
43.0% |
3 |
教育・保育 |
31.9% |
4 |
経済・経営・商 |
30.8% |
5 |
工学(電気・電子・情報) |
20.7% |
6 |
福祉 |
18.7% |
7 |
国際関係・国際文化 |
15.6% |
8 |
生物・農・獣医・林産・水産 |
14.7% |
9 |
工学(機械) |
12.3% |
10 |
観光・コミュニケーション・メディア |
12.0% |
11 |
情報 |
11.8% |
12 |
人間・心理 |
11.5% |
13 |
法律・政治 |
10.9% |
14 |
工学(エネルギー) |
10.8% |
14 |
体育・スポーツ |
10.8% |
16 |
工学(建築・土木) |
10.5% |
17 |
外国語 |
9.4% |
18 |
家政・生活学科 |
9.2% |
19 |
医学・歯学 |
9.1% |
20 |
理学 |
7.6% |
21 |
薬学 |
6.5% |
22 |
社会 |
4.6% |
22 |
地球・宇宙科学・環境 |
4.6% |
24 |
工学(その他) |
4.5% |
25 |
美術・デザイン |
3.8% |
26 |
文化・地理・歴史 |
3.6% |
27 |
文学 |
2.5% |
28 |
音楽 |
1.2% |
29 |
哲学・宗教 |
0.4% |
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その他 |
1.5% |
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無回答 |
14.1% |
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出典:(株)リクルート「高校教員による高校生進路動向予測」
翻译:株式会社美利多菲浦 (株式会社メリットファイブ) |
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